自分で所定のスペースまで車を運転する構造の立体駐車場が自走式駐車場です。駐車台数を増やすために使用されるものですが、立体駐車場には機械を使用する形式もあります。この形式と比べると構造に複雑性がないために簡単に利用できるのがメリットになります。機械式は操作が必要なので利用しにくく、順番待ちになる不便さがあったり、巻き込まれる事故が起きる危険性がありますが、自走式駐車場にはこのような心配がありません。
長期的な利用にも適しています。通常の平面駐車場に階層を移動するスロープを組み合わせただけの構造になるので故障して使えなくなるような部位がなく、メンテナンスにかかる費用が少なくなり、耐用年数も長いです。機械式は故障を防ぐための定期メンテナンスの費用が高く、耐用年数も短いです。この問題点があるため、機械式から自走式駐車場に建て替えるケースもあります。
機械式と比べるとスロープが必要になるため、土地に幅がないと設置ができないデメリットがあります。しかし、自走式駐車場にも種類があり、前述のような基本的な構造のものだけでなく、半階層を組み合わせてスロープの長さが半分で済むようになっているものや、スロープと駐車スペースが一体化したらせん状の構造になっており、スロープ用のスペースを用意する必要がないものがあります。用意できる土地の広さや利用する対象者によってどのタイプを設置するのが良いか比較すると良いでしょう。